主の恵みの年を告げる

ルカによる福音書4章16~30節

 主イエスは、お育ちになったナザレに行き、安息日に会堂に入るとイザヤの巻物が渡され、60章1~2節を朗読しました。この御言葉には、主イエス・キリストが私たちのもとに遣わされた四つの目的が記されています。捕らわれている人を解放し、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げることです。人間は、常に罪を身に帯びて生活しています。そうであれば、神は、人間の罪(「神に対する不従順」が重罪である)に無関心でいることはできないのです。私たち人間は、自分自身の考えや培ってきた知識に捕らわれる傾向があります。神の御言葉は、私たちをそこから解放する力を有しています。聖書の言葉を語り終えた主イエスは、会衆に向かって「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した。」と話しました。彼らは、主の喜ばれる恵みの年の到来を聞いたのです。神の御言葉を聞くか聞かないかによって主の恵みにあずかれるかどうかが決まります。私たちは、主イエスの「聞く耳のある者は聞きなさい。」(ルカ8:8)という御言葉を心に留めて生活しましょう。                  

  2019年1月13日 加山彰一