学者たちの旅と信仰

マタイによる福音書2章1~12節

 東方の占星術の学者は、何の目当てもなく、また、闇雲に旅に出たのでもなく、不思議に輝く星を見つめながら旅を続けました。輝く星は、終始彼らを導きました。彼らは、知恵と知識が豊富でしたが、それに頼ることなく、星に導かれるままに旅をしたのです。この星は、主イエスと出会う道標の役割があります。つまり、神のしるし (標識) と言えるでしょう。私たちが旅行する場合、地図で場所を探し、道路標識に従えば、目的地に着くことができます。今では、ナビゲーションシステムがありますが、そういうものでしょう。私たちもこの学者たちのように神の標識に導かれて救い主イエス・キリストにお会いすることができるのです。人が真理である主イエス・キリストに出会うことができないのは、自分の知恵や知識によって知ろうとするからではないでしょうか。その知恵や知識をわきに置いて、神の示された星に導かれて歩む時、主イエス・キリストとの出会いを体験することができるのです。

        2018年12月23日 加山彰一