怪力の人サムソン 

士師記15章9~20節

サムソンは、若い獅子を素手で引き裂いたり、300匹のジャッカルの尾と尾を結びつけ、そこに松明を結びつけ、ペリシテ人の畑に送り込み、麦畑やぶどう畑、オリーブの木を燃やしてしまったり、ガザの町の門の扉と門柱をつかんでかんぬきもろとも引き抜いたりして、イスラエルの指導者と言うよりも、一人で思う存分暴れ回っているように見えます。神は、そのようなサムソンを士師として使うのです。神の包容力と洞察力の大きさに驚かされます。さて、聖書は、サムソンの腕を縛っていた縄が燃える亜麻糸のように縄目が解けたと語っています。つまり、燃える縄のように、縛りを断ち切ったということです。ペリシテ人との戦いで勝利を得たサムソンは、喉の渇きを覚え、神に助けを求めました。そこで、神は、レヒのくぼんだ地を裂いて水が湧き出るようにされました。自分の力に頼る人は疲れます。反対に、神に頼る人は、たとえ疲れを覚えていても内側に新しく生きる力が湧き溢れます。私たちは、命の水であるイエス・キリストを信じて内なる人が強くされ、聖霊に導かれる信仰の道を歩みましょう。私たちの救いは、神から来るのです。

2018年9月23日 加山彰一