沖へ漕ぎ出そう

ルカによる福音書5:1~11

ゲネサレト湖(=ガリラヤ湖)は、漁師たちの働きの場です。真剣に働く人は、いい加減な仕事はできません。ペトロたちは、真剣に夜通し漁をしましたが何も獲れませんでした。彼らが岸で網を洗っている時に主イエスが来て「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。」と言いました。彼らが主イエスから言われたとおりにしたところたくさんの魚が獲れました。夜通し漁をしても何も獲れなかったのに、昼間に魚がたくさん獲れたことは不思議なことです。しかし、それ以上に不思議なことは、漁師たちが漁の素人である主イエスの言葉を信じて受け入れ、行動したことです。私たちは、狭い人間の知恵や思考ではなく、神の御言葉に従う時、思いがけない祝福を受けます。波打ち際でパチャパチャと遊んでいては、魚を獲ることができません。神の福音を担って生きるとは、沖に漕ぎ出して漁をすることです。変わることのない命の言葉に従って生きる者は、想像を超える恵みを受けます。真摯に神の御言葉に生きる者が神の恵みと祝福を受けることは、神の秩序においては当然です。神の福音を担って生きるとは、沖に漕ぎ出して漁をすることです。            

2019年1月20日 加山彰一