神は全地に満ちる 

詩編8編1~10節

聖書は、果てしない宇宙を神の指の業として語ります。それゆえに「神は天地を創造された」という信仰を抱いた古代イスラエルの人たちは、何と感受性溢れた心の持ち主でしたでしょうか。星々が美しく輝く夜空を眺めることの少ない現代人は、「それは偶然の産物だ」と一言で片付けてしまいそうですが、しかし、偶然にしては、あまりにも美しくよく造られています。天に散りばめられた星々が神の指の業であり、神が配置なさったものとして受けとめるのは、豊かな心と溢れる信仰によるのです。宇宙を極めた学者の方々の中にキリスト者が多いというのも頷けます。また、美しい宇宙や世界を創造された神が、私たちを心に留めてくださるとは、何とすばらしいことでしょう。私たちが神の御手の業である天地のすべてを見るたびに神をほめたたえるのは、ごく自然のことなのです。なぜなら、神は、私たちが生まれる前から神を賛美する心を備えてくださったからです。それ以上に、キリスト者には罪から救ってくださった救い主なるイエス・キリストがおられるので、このキリストを通してさらに豊かな神への賛美を献げることができるのです。

   2018年10月14日 加山彰一