苦しむ人に良い知らせを

イザヤ書61章1~11節

人は誰でも心に傷を持ち、痛みを抱えて生きています。「私は大丈夫です。」と意気込んでも、弱さを身に帯びている私たちは、途方に暮れる時があります。また、「自己」に支配されて自己中心的(聖書では「罪」と言う)に生きる時があります。そのような時から解放してくださるのがキリストの福音です。すべての人の救い主イエス・キリストは、(自分に)捕らわれている人に解放を、(霊的に)目の見えない人に視力の回復を告げ、(世の生活に)圧迫されている人を自由にしてくださいます。これは、神の恵みです。さらに、私たちの主イエス・キリストは、イザヤ書61:3で預言されているように、私たちに対して嘆きに代えて喜びの香油を、暗い心に代えて賛美の衣をまとわせてくださるのです。そして、主に救われた人たちは、主が輝きを現すために植えられた、正義の樫の木と呼ばれます。こうして、救い主イエスは、人の心の廃墟と荒廃を新しくしてくださるのです。

 2018年11月11日 加山彰一