キリストの弟子となる 

マタイによる福音書28章16~20節

旧約・新約聖書に一貫していることは、神が私たちと共にいてくださるという神の約束の確かさです。神は、イスラエルをご自身の選びの民とし、その約束を歴史の中で具体的に果たし続けておられます。その約束の内容は、神ご自身が創造された私たち人間を愛し、決して見捨てず、いつも共にいて、勝利と栄光を与えてくださるというものです。イエス・キリストを主と信じて、神の約束に生きる人をキリストの弟子と呼びます。職人の世界で一人前になるためには5年、10年、あるいはそれ以上の鍛錬や修業を必要とするでしょう。「真のキリストの弟子」となるには「キリストを信じればそれで終わり」ということではなく、世の職人同様に主の御言葉による信仰鍛錬を続けなければなりません。キリストの弟子にとって大きな励ましは、キリストが共におられるということです。イエス・キリストは、世の終わりまで私たちと共におられる恵みの主です。

 2018年12月2日 加山彰一