主において共に喜ぶ

フィリピの信徒への手紙4章10節~20節

使徒パウロは、獄中にあって、獄に入れた人たちへの非難や苦情を述べてはいませんし、注文や要求もしていません。彼は、福音宣教者としての活動を進める中で飢えや渇きに耐えなければならない時でも、また、着るものも枕するところもない時でも、すべての境遇に処する秘訣を心得ていたのです。パウロは、このようにしなやかで粘り強く、すべての環境や境遇に適応して身を処していたのです。それをだれから授かったのでしょうか。パウロは「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。」と語り、イエス・キリストに信頼して生きることを私たちに教えているのです。私たちは、肉の欲や自己主張で自分自身を満たすのではなく、神に与えられた栄光の富という恵みを感謝しましょう。神は、心からへりくだる人に必要なものをすべて満たしてくださる恵みの主です。私たちは、私たちを強めてくださる方であるイエス・キリストを信じ、与えられた恵みを感謝し、主に望みを置いて生きる時、すべてが可能となるのです。

    2019年6月30日 加山彰一