振り向いて見られる主 

ルカ 22:31~34, 54~62

ペトロは、主イエス・キリストの12人の弟子たちの中で最も熱心な弟子であり、「岩」という呼び名を付けられたほどに激しい性格をしていました。たとえ、どんなことがあっても、決して主イエスを否認するようなことはしないと誓ったのもペトロでした。しかし、人間は弱い者です。ペトロは、大祭司の中庭で「あなたもあの人の仲間だ」と問い詰められた時、三度それを否認しました。主イエスは、振り向いてペトロを見つめました。私たちは、時として周囲の力に負けて押し流されることもあります。そのような時に、鶏の声は主イエス・キリストの言葉を思い出させ、主の愛を体全体で受けとめさせるのです。主イエスに対する信仰がサタンによって揺さぶられ、思いもよらない言葉が私たちの口を通して出るとき、突然、鶏が鳴くのです。それは、私たちの信仰への警鐘と言えましょう。鶏の声が聞こえたとき、私たちは、かたくなにならないで主の御言葉を思い出して主に立ち帰りましょう。

2019年4月7日 加山彰一