祈り求めれば与えられる

ルカによる福音書11章1~13節

「神に祈ってもだめだ。」と言って、祈りをやめてしまう人がいます。その人は、祈りを誤って理解しています。主イエスは、弟子の一人から「祈りを教えてください。」と言われた時に、「祈るときには、こう祈りなさい。」と答えてから教えられました。それが「主の祈り」です。ところで、祈りには原則があります。それは、私たちが祈ったことを神がしてくださるというのではなく、私たち自身で行えるように神が助けてくださるということです。もう一つは、祈ったから状況が変わるというのではなく、祈ることによって私たち自身が変えられるということです。それゆえに、祈りは、私たちの思いや願いを神に突き付けることではなく、私たち自身ができるように神の知恵をいただくことと言えましょう。そうして神は、祈る者に「聖霊」を与えてくださるのです。聖霊を与えられた後に、私たちの成すべきことが示されるのです。

                        2019年3月3日 加山彰一