ガラテヤの信徒への手紙1章1~10節
ガラテヤの諸教会で起きたこと(キリストの福音から離れる)は、今日、どこの教会でも起こり得えます。使徒パウロは、激しい感情を表しながらガラテヤの諸教会に対して、責任をどのように負うのかを迫ります。彼は、「ほかの福音」に傾倒し、彼自身の伝えたキリストの福音から離れてしまった信徒たちに、あきれ果ててしまった心境が見えます。今日の御言葉が私たち与えるメッセージは、キリストの福音に立脚することであり、いかなる異端・カルト的な教えを退けて、キリストの福音の中に教会挙げて生きることを諭しています。キリスト者が怠惰な信仰生活になったり、独りよがりの福音理解を抱いたりすれば、サタンに隙を与えて容易にキリストの福音から逸れてしまうでしょう。キリストを信じる人は、しっかりと教会に結びつき、教会の兄弟姉妹と共にキリストの福音に生きる信仰の歩みを続けます。反する福音 (異なる福音) は、私たちが油断している時に侵入するのです。
2019年4月28日 加山彰一