コリントの信徒への手紙一 7章17~24節
自由は、一般的に束縛から解放されるという意味で用いられます。しかし、信仰による自由は、キリストへの自由という考えがあります。それは、真の神と断絶状態にあった人 (「神を知らない、神を信じない」ということ) つまり、罪の奴隷の中にあった人がイエス・キリストを主と信じるようになった時、キリストの奴隷となり、世の束縛から解放されて、キリストにある自由を得られることによって、まさに、人間らしく生きることができるのです。キリストへの自由の原点は、神の御子イエス・キリストの十字架による罪の赦しにあることは言うまでもありません。このようにして、信仰によって罪の赦しにあずかり、自由の身となったキリスト者は、その自由を共に仕え合うことに行使します。これはキリストにある自由人としての生き方です。
加山 彰一