ルカによる福音書23章36~43節
エルサレムの郊外のゴルゴタの丘を埋め尽くす人々の叫びは、サタンの息のかかった者たちの十字架のイエスに対する嘲りでした。私たちは、どうでしょう。「私はそういう者ではない」と思っていても、主イエスや他の人々を嘲っていないでしょうか。もしそうであれば、主イエスの十字架を取り巻く人々の中にいることになるのです。キリストの十字架は、私たちの重荷や苦しみの間に立っています。私たちは、ゴルゴタには三本の十字架が立てられ、二人の犯罪人の間に主イエスが十字架につけられたことを忘れてはなりません。一人の犯罪人は主イエスを嘲り、もう一人は自分の罪を悔い改めています。十字架上の主イエスは、罪を悔い改めた犯罪人の信仰を受けとめて「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と語りました。何という慰めと励まし、そして希望に満ちた御言葉でしょうか。今日も主イエスは、神を信じる人の信仰を喜ばれて「わたしと一緒に楽園にいる」と仰ってくださるのです。
2019年4月14日 加山彰一