神が忘れさせてくださる

創世記41章37~57節

ヨセフの時代のエジプトの支配者はアジア系の人でした。ヒクソス王朝時代(BC1720年~1570年の150年)と言います。このファラオは、聡明なヨセフを宰相に抜擢しました。そこで、ファラオは英知に満ちたヨセフに妻を与えるのです。オンの祭司ポティ・フェラの娘のアセナトです。そして、ヨセフはアセナトとの間に二人の息子が与えられます。長男はマナセ(忘れる)で、次男はエフライム(増やす)です。ヨセフは、自分を現在の成功に導き、以前の苦難と悩みの日々をすべて忘れさせてくださったのは、真の神であると告白します。ヨセフは新しい家庭の幸せを味わっているのです。そして、やがて世界各地に飢饉が起こります。穀物の飢饉に襲われている人々には、政治的問題を越えて穀物を提供するのが当然でしょう。それは、キリスト者にとって、どのような意味があるのでしょうか。「彼らのパンを!」の祈りと共に身体的に困窮している人たちにはパンを、霊的枯渇状態にある人たちには神の御言葉を惜しむことなく与えて、主の救いにあずかっていただくこと、そのために、神に祈りを献げて行動を起こすのです。神は、私たちに祈りと実践をするように望んでおられるのです。

                           2019年8月11日 加山彰一