神によって道は開かれる 

士師記11章1~11節

旧約の士師エフタは、不幸な一生を送った人です。彼は、父ギレアドと遊女の間に生まれ、嫡出の兄弟と折り合いが悪く、兄弟たちによって家から追放され、トブの地に逃れました。そこで、ならず者 (やくざ者) を配下に治めることになります。やがて、隣国アンモンがイスラエルに戦争を仕掛けて来ました。ギレアドの長老たちは、トブの地にいるエフタを連れ戻そうとしてやって来て指導者になるように勧めました。長老たちは、ギレアドに帰るのを渋っているエフタに「主がわたしたちの一問一答の証人です。」と告げて、エフタの言うとおりにすると約束しました。聖書は、「エフタがミヅパで主の御前に出て・・・」と語っています。しかし、彼が主の前に出たのは形だけで、自分のための自己主張をしたに過ぎません。しかし、そのような人にも、神は憐れみをもって臨まれ、勝利の道を開いてくださるのです。さて、あなたは、この聖書箇所をどのように読みますか。いずれにしても、私たちは、神の御心と導きを注意深く聞くことが大切です。

                2018年9月2日 加山彰一