日本バプテスト連盟の諸教会では、9月を「教会学校月間」として、各クラスでの学びの活性化を図り、教会員相互の働きかけを強める時となっています。
水戸バプテスト教会では、毎週日曜日の午前10時から50分間、11のクラスを設けて教会学校を行っています。私たちは分級と呼んでいます。
学びのテキストとして用いるのは、日本バプテスト連盟発行の『聖書教育』です。
現在2017~2019年度プログラムに沿って、9月は旧約聖書ルツ記を学んでいます。『聖書教育』は読み物としても興味深い内容ですが、分級の学びは聖書をよりよく理解するためにこのテキストを読むことに留まりません。
分級の学びでは、共同学習(対話)を行うことを大切にしています。少し長くなりますが、『聖書教育』の編集委員の文章を紹介します。
誰もがイエスさま(聖書)が語る物語に自分へのメッセージを受けることができます。教会の「学校」は、お互いの知識を競い合うような学びの場ではありません。決まった一つの「答え」に参加者全員を導くような学びの場でもなく、まずは各自が自分で聖書を読み、考え、メッセージを受けていく。(中略)『聖書教育』では、ある聖書の解釈を提示させていただきながら、ご一緒に聖書の学びをしていきたいと思います。(中略)各クラスで「共同学習」していただくための聖書の解釈です。
各自が自分で聖書を読むことと、他者に自分を開き真摯に対話しようとすることは、今の時代、最も必要なことではないでしょうか。(聖書教育2019年789月号 高崎キリスト教会 牧師 森淳一「学ぶことは変わること」より)
9月8日の分級、成人科「ガリラヤの風」クラスの学びです。
また、8日の礼拝の中で、成人科「オリーブの実」クラスによる証しと賛美がありました。
「イエスにある勝利」
力強い賛美が会堂全体を包みました。
「オリーブの実」のクラスリーダーから
クラスの流れは、祈りの後聖書を輪読します。その後聖書教育の解釈のポイントを読みます。そして、話し合いのポイントをヒントにあるいは、きっかけにして話し合いに入ります。
メンバーは、信仰生活を長く続けられている方々ですので、み言葉を生活に生かし豊かな恵み、ある時は困難を乗り越えた証をしてくださいます。聞いている者は自己流に解釈していたことなど気づかされます。
み言葉の学びは、そんな小さな喜びの積み重ねであり,長く続けられる場でもあります。
教会学校の学びは、一人で深く考える時からも、人との話し合いを通して得られることからも広がります。それは自分の中で何かが変わる、気付きが生まれることであり、心穏やかな喜びのひと時でもあります。