幸いな人

詩編1編1~6節

「山のあなたの空遠く『幸』住むと人のいふ」は、カール・ブッセの「山のあなた」(山田敏訳)の冒頭の句です。人は幸せを求めて生きています。その幸せはどこにあるのでしょうか。結局、生涯に亘り財産や名誉を求めても、必ずしも幸せを得られるとはかぎりません。聖書は「神に従う人の道を主は知っていてくださる。」と語ります。私たちを知っていてくださる神に従って生きること、これこそ、幸せな人生ではないでしょうか。聖書の言う「幸いな人」とは、主の教えを愛し(神の御言葉を日々いただいき)、その神の御言葉を日夜口ずさんで生きることは、世の何物にも替えがたい神の恵みです。主イエス・キリストを信じる信仰に堅く立ち続け、日々、主イエスと共に歩み続けることができるのは、何と幸せなことでしょうか。旧約の預言者ミカは、主が私たちに求めておられることとは、「正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むことである。」と告げています。

  2018年10月7日 加山彰一