悔い改める人を侮らない神

詩編51編1~21節 ダビデの軍隊は、周辺諸国との戦いで連勝に連勝を重ね、彼自身もどんなに難しい局面に当たっても、それを打ち破るほどの政治的手腕の持ち主でした。ダビデは、望むことすべてを成し遂げる権勢を持ったのです。そのような時に、サタンが忍び寄るのです。人間は、自分の力によって立ち得るという自信を ...

神は私たちの避けどころ 

詩編46編1~12節 様々な問題によって心がかき乱されるという経験は、誰にもあります。問題をはらんでいる私たちの日常生活の中にあって、神が行ってくれることを期待して待ち望むという信仰態度は、私たちの人生に欠いてはならないことです。「神は必ず私たちと共にいてくださる」という確信は、どんなことが起きても ...

神は全地に満ちる 

詩編8編1~10節 聖書は、果てしない宇宙を神の指の業として語ります。それゆえに「神は天地を創造された」という信仰を抱いた古代イスラエルの人たちは、何と感受性溢れた心の持ち主でしたでしょうか。星々が美しく輝く夜空を眺めることの少ない現代人は、「それは偶然の産物だ」と一言で片付けてしまいそうですが、し ...

幸いな人

詩編1編1~6節 「山のあなたの空遠く『幸』住むと人のいふ」は、カール・ブッセの「山のあなた」(山田敏訳)の冒頭の句です。人は幸せを求めて生きています。その幸せはどこにあるのでしょうか。結局、生涯に亘り財産や名誉を求めても、必ずしも幸せを得られるとはかぎりません。聖書は「神に従う人の道を主は知ってい ...

信仰の人サムソン

士師記16章18~31節 デリラ (「誘惑する」「罠」などの意味) は、サムソンの関係した中で最も有名な女性です。ペリシテ人たちが彼女に望んだことは、サムソンを騙して力の秘密を聞きだすことでした。それゆえに、彼女は箴言7章に登場する「よその女」と同種の人物と言えましょう。サムソンは、デリラに自分の力 ...